競馬予想芸能人の重鎮「草野仁」の魅力に迫る

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草野仁の競馬予想は誰もが認める実力か?

競馬好きが講じて、NHK時代には競馬中継の担当もしていたほどに古くから競馬に精通している草野仁は競馬関係者との親交も深く、一般の人では知りえないような情報も手に入れることが出来る程に、とにかく競馬に詳しい人物です。
そんな彼の過去から現在に至るまでの競馬との深い関わりから、ノウハウを活かした競馬予想スタイルまでを探ってみました。

草野仁ってどんな人?

草野仁は1944年2月24日生まれで、1967年にNHK入局をし、1975年の菊花賞を初実況した後、1976年、1984年の菊花賞、1982年の日本ダービー、1981年のジャパンカップ等、様々なレースで実況中継を行った経歴があります。

1986年4月からは現在も続いている『世界・ふしぎ発見!』で司会を務めており、スーパーヒトシ君はあまりにも有名ですよね。

草野仁と競馬の関わり

草野仁が競馬を始めたきっかけとなったのは、1966年のダービー直前のことで、当時大学で社会学を学んでいた彼を直撃した『今年のダービー売上は20億に達しそうだ』という見出しなのだそう。
当時、大学卒業をした学生の初任給が良くても3万円だったのにも関わらず、20億という衝撃の数字を目の当たりにし、これだけの巨額な売上となるその現場を一度見に行く必要がある、そう感じたからとの事です。

この時点では、はっきりと競馬に関して興味というものは一切なく、ニュースとして小耳にはさんだ程度の知識しかなかったとおっしゃっています。

そこから競馬にのめりこみ、1ファンとしての実績を買われ、翌年入局したNHKで1975年に競馬の実況アナウンスをすることになります。天下のNHKで実況中継…というだけでも他芸能人と比べれば一線を画すようなレベルではありますが、フリー転向後には更に精力的に競馬関連の仕事をなさっています。

草野仁を語る上では切っても切れない競馬の二文字、それを象徴するかのような過去を振り返ってみましょう。

 

『NHK』で重賞レースの競馬実況中継

先述致しましたが1967年にNHK入局した後に、菊花賞、ダービー、ジャパンカップ等のG1レースで実況中継を致しました。
この際、NHKの先輩がやっている競馬放送が、どうもしっくりこなかったことを理由として、関西テレビで実況をされていたかの有名な杉本清さんに教えを乞う事になります。

そして、迎えた1981年のジャパンカップはNHKでのテレビ中継は行われなかったのですが、ラジオ国際放送ラジオジャパンにて中継兼アナウンサーとして放送をし、この時のゲストが社台ファームの吉田照哉さんで、後述する馬主への道が拓かれることになります。

馬主として競馬の奥深さを知る

1985年にNHKを退社した後、社台ファームの吉田照哉さんを経由して馬主になります。

最初に持った馬はファバージ産駒の牝馬であるカッティングエッジで、なんと新馬戦から怒涛の4連勝を記録し、11戦6勝という好成績を収めることに。

その後は、ダンスインザダーク、ダンスインザムード、ブエナビスタなどの活躍馬も持っていた経歴があります。

馬主となった経験がただ予想して馬券を買うという競馬から、馬第一主義という新たなる視点を手に入れるきっかけとなったと話しています。
  

『たかが競馬されど競馬』を執筆

1993年5月に大和出版から競馬実況のアナウンサー、そして仕事以外にも競馬ファンとして30年のキャリアを持つ草野仁が日本ダービー60回を祝して書き下した作品で、〈ドラマとしての競馬〉〈スポーツとしての競馬〉〈遊びとしての競馬〉〈ギャンブルとしての競馬〉等々さまざまな角度からアプローチする『たかが競馬されど競馬』を出版致しました。

本書の中で草野仁は

大好きな馬の血統を調べたり、知られざる名馬・勝ち馬を探したり、知れば知る程フシギで面白い。

と語っており、競馬に対する独自の様々な見解を記しています。
たかが、されど、この二つの言葉に込められた草野仁の競馬への想い、競馬ファン一見の価値ありとなっています。

日々を赤裸々に『草野仁公式ブログ』

現在草野仁事務所に所属している草野仁が2010年1月より手がける公式ブログで、2016年5月を境に更新がストップしていますが、競馬について、特にG1レース開催時には、出走馬の見解を事細かに分析した上で公開しておりました。
今のところ再開のめどはたっていないのかもしれないですが、競馬ファンの中にはかなり参考になるということで、こまめにチェックしていた人も多いとか。

現在予想公開中の『ネット競馬』


2016年12月25日の有馬記念から不定期ながらG1レース予想をネット競馬にて公開しています。
最後の予想が2018年6月24日の宝塚記念なので、今後秋のG1戦線には予想公開をしてくれると思われます。

草野仁の予想スタイル

実に50年以上の競馬キャリアを持つ草野仁の競馬予想の実力、長年培われた選馬眼とは一体どれほどの凄さなのでしょうか?

まず、出走している頭数を全体的に見渡し、パドックでじっくりと観察をして、状態が良く出来上がっている馬、気合の入り方が明らかに違う馬をピックアップしていき、最終的にどの馬を軸にするかを1頭決め、その馬から、馬連や馬単で買うというスタイルです。

今でこそ当たり前となっている3連単での購入方法は2008年7月より全レースで導入されたということもあり、古くから競馬を嗜んでいる草野仁からすると、配当の妙味は捨てがたいものがありつつも、2頭を当てる馬券を楽しむことが多いのだとか。

最も馬券成績が良い競馬場を中山競馬場と上げており、その背景にあるのが中山の馬主席はパドックが良く見えるからとの事で、彼が馬を選ぶ上で最も重視しているのが、直接生で馬体を確認できるパドックであるということがわかりますね。

昨今では、馬券をネットで購入したり、WINSで購入したりできるようになりましたが、直接競馬場に赴いた上で、競走馬の瞬間の状態を見抜くこと、これこそが草野仁の予想の極意と言えるでしょう。

草野仁の競馬予想の成績

古くから競馬ファンとして、馬主も経験し、とにかく競馬と深い関りを持つ草野仁ですが、公開している競馬予想の成績はどれほどのものなのでしょうか?

草野仁の競馬の成績(2016年)

2016年12月25日(日)中山10R 有馬記念(G1)

予想

◎11サトノダイヤモンド(1人気)
○14シュヴァルグラン(5人気)
▲1キタサンブラック(2人気)
△2ゴールドアクター(3人気)
△6サウンズオブアース(4人気)
△8ミッキークイーン(7人気)
△16マリアライト(6人気)

レース結果

11サトノダイヤモンド 1人気(2.6倍)
1キタサンブラック 2人気(2.7倍)
2ゴールドアクター 3人気(7.9倍)

草野仁の競馬の成績(2017年)

2017年5月28日(日) 東京10R 日本ダービー(G1)

予想

◎12レイデオロ(2人気)
○11ペルシアンナイト(6人気)
▲18アドミラブル(1人気)
△1ダンビュライト(7人気)
△4スワーヴリチャード(3人気)
△6サトノアーサー(5人気)
△7アルアイン(4人気)

レース結果
12レイデオロ 2人気(5.3倍)
4スワーヴリチャード 3人気(5.9倍)
18アドミラブル 1人気(3.4倍)

2017年10月22日(日)京都11R 菊花賞(G1)

予想

◎13キセキ(1人気)
○15ダンビュライト(4人気)
▲2ウインガナドル(7人気)
△3スティッフェリオ(14人気)
△5トリコロールブルー(8人気)
△6マイネルヴンシュ(11人気)
△8サトノアーサー(5人気)
△9クリノヤマトノオー(16人気)
△10ベストアプローチ(9人気)
△11サトノクロニクル(6人気)
△12ミッキースワロー(3人気)
△14ポポカテペトル(13人気)
△16アルアイン(2人気)
△18マイスタイル(15人気)

レース結果

13キセキ 1人気(4.5倍)
4クリンチャー 10人気(30.9倍)
14ポポカテペトル 13人気(44.2倍)

草野仁の競馬の成績(2018年)

2018年3月4日(日)中山11R 弥生賞(G2)

予想

◎9ダノンプレミアム(1人気)
☆1オブセッション(3人気)
☆3ジャンダルム(4人気)
☆8ワグネリアン(2人気)

レース結果

9ダノンプレミアム 1人気(1.8倍)
8ワグネリアン 2人気(3.6倍)
3ジャンダルム 4人気(8倍)

まとめ

昭和から平成にかけて、様々な角度から競馬を楽しんできた草野仁の予想は芸能界屈指の相馬眼と名高く、とにかく総合力の高さは相当なものと言えるでしょう。

草野仁が予想をするうえで重視していること、それは、過去のレースと調整が上手くいっているかの塩梅、そしてなにより現場で見て感じとるパドックの気配というものです。

生で受け取れる情報、それを瞬時に判断する分析力を兼ね備えているからこそできる、独自の予想スタイルは真似をするというのは非常に難しいと言えます。

だからこそ、自身の予想に自信が持てない時の最後の一押しとしてはこれ以上ないほど心強いアドバイスとなってくれるでしょう。

昨今のオンライン馬券購入では味わうことのできない、直接競馬場でパドックを見て、予想をするという競馬の醍醐味は初心に帰らせてくれる。

そんな楽しみ方こそが、草野仁の予想の真髄、と言えるでしょう。

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